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7月22日 自主学習会でご紹介する図書 [参考図書]

主に相談業務をされている方にお役に立つような本をあげてみました。
学習会で概要をお伝えします。

大人の自閉症スペクトラムのためのコミュニケーション・トレーニング・マニュアル 加藤進昌 監修 星和書店



発達障害を生きる NHKスペシャル取材班 集英社



ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に働くための本 對馬陽一郎 翔泳社



これからの発達障害のアセスメント 黒田美保 編著 金子書房



発達障害の「本当の理解」とは 市川宏伸 金子書房



発達障害のある人の就労支援 梅永雄二 金子書房



仕事がしたい!発達障害がある人の就労相談 梅永雄二 明石書店




大人のアスペルガー症候群 佐々木正美・梅永雄二 講談社




自閉症の脳を読み解く テンプル・グランディン NHK出版



キーワ-ドで読む発達障害研究と実践のための医学診断/福祉サービス/特別支援教育/就労支援 日本発達障害学会 福村書店




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学習会の資料 [参考図書]

学習会では、約3年間かけて、基本的な発達心理学について学んできたあと、発達障害がある人への就労相談の参考になるかと、文献や参考資料などを断片的に取り上げてきました。
その中でふと思ったのは、もしかしたら、発達障害がある人の特性について、まだ明確に理解いただいていないのかなあということでした。

まずは、具体的にどんな特性があるのかを知っていただくため、わかりやすいと思う本を選びましたので、これを使って、ゆっくり、じっくりと、理解を進めていこうと思います。

まずは、2008年の発行なので、少々古いのですが、ASDの人たちの特性について、例を引いて紹介し、解説してくれているこの本を使いたいと思います。




その次に参考にしたいのは、次の2冊です。




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ビバ!インクルージョン 私が療育・特別支援教育の伝道師にならなったワケ [参考図書]


ビバ! インクルージョン: わたしが療育・特別支援教育の伝道師にならなかったワケ





柴田靖子 著    現代書館 発行

著者は、水頭症の二人のお子さんを持つお母さん。
二人の子どもたちは、どちらも、自力で立てず、移動できず、手指が不自由で、視力も弱く、言葉を発して意思を伝えることができないのは同じだが、お姉ちゃんは特別支援学校に入学し、弟くんは地元の普通の小学校に入った。
お姉ちゃんの特別支援学校での体験から、療育や特別支援教育に疑問を持ったこと、本当の意味でのインクルーシブ教育がどんなものかということを教えてくれていると思う。

一般企業で障害者雇用業務に就いている時代には、ある程度、障害者に関わる法律も知っているつもりだったけど、仕事から離れている10年ほどの間に、法律はどんどん変わっていて、大学院で障害科学を学び始めてから、その変化に少なからず驚いたわけだが、その変わり方は、障害のある当事者にとって、望ましいものではない。

大学院で学び始めた当初に知って、これからどんどん良くなると期待を持ったのが、「インクルーシブ教育」で、障害のある人も無い人も、同じ環境で学び、一緒に生活できるようになるなんて、素晴らしいけど、きっと実現するまでには大変な困難があるんだろうと思った。

同時に、特別支援教育についても少しずつ勉強してきたが、この大学で教えてくれている特別支援教育のあり方は、とても納得できるもので、子ども一人ひとりに向き合って、できることとできないことを明確にし、できることを伸ばしてあげるし、言葉を発しない子どもにも、いろんなしぐさや視線や微妙な表情の変化で意思をくみ取る努力をするし、その意思を尊重するように努めるとか、こんな学校なら、きっと、どんな子どもも自分の能力を最大限に生かせるようになるんだろうなあと考えていた。

でも、この本の著者が出会った特別支援教育は、全く違っていた。
できないことをできるようにする訓練、できるようにはならないのに、子どもに苦痛を与えるだけの訓練や、子どもたちの意思を無視した生活、意思を持たないようにさせるための場所が、特別支援学校のようだった。

私が大学で学んでいることは、ある意味、理想であり、幻想であって、現実は違ったものなんだろうと思う。

一方、一緒に保育園で育った友だちと同じ小学校に上がった弟くんが体験したことは、まるで違っていたわけで、その小学校は「万人のための学校」に成長できそうだという。
弟くんを取り巻く人たちも、日々、経験し、学び、障害のある人たちと場を共有することができるようになっているのだろう。

障害者とそうでない人たちが、分けられているから、出会う機会がないから、話したり一緒に過ごしたりする機会がないから、なかなか理解し合うことができないんだと思う。
であれば、分けずに、一緒に過ごすことが、一番大切なことだろう。

それが実現できるなら、これからのインクルーシブ教育にはとても期待が持てる。
そのためには、まず、現場の先生たちに、もっと知ってほしいことや学んでほしいことがあるから、そうそう簡単にはいかないのだと思うが。

二人のお子さんを別々の学校に入学させたことで、いろいろな違いが分かったことや、様々な体験とその折々の気持ちを、このような本に記してくれたことは、大変な感謝である。

できれば、より多くの人に、この本を読んでいただきたいものである。


ビバ! インクルージョン: わたしが療育・特別支援教育の伝道師にならなかったワケ


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論文ゼミナール [参考図書]

著者:佐々木健一
発行:東京大学出版会

会社勤務のころ、たくさん文章を書いたし、若い社員達の研修員論文やレポートの添削などをやってきたので、文章はそこそこ書けると思っていたけど、大学院で出会う文章は、まるで違って、戸惑うことが多かった。
まず、論文のための文章は、どう書けばいいのか、基本から学ぶ必要を感じたので、この本を見つけて読んでみることにした。

始めて論文を書こうとしている人たちと大学で論文を指導する教師のための教科書として書かれたとのことだが、読み物としても楽しめる本。
ただし、手っ取り早く論文の書き方が知りたいという場合には、向かないかな?
「論文とは何ぞや」から始まって、論文の設計、モラル、文章法、見直しと推敲、書式など、多岐にわたって記述されている。

論文ゼミナール論文ゼミナール.jpg


文献を読んでいくときに要約を記録しながら読むというのは、正しい。
記録の仕方には、ノート、カード、データベースという方法がある。
ノートは要約するのに適している。
カードは、要約を基本としつつ、重要個所をそのまま書き写す。
カードをノート風に使うことは意味をなさないが、ノートをカード風に使うことは可能。
データベースは、テキストの抜く書きを電子ファイルで保存する方法だが、インターネット上に電子ファイルが提供されている昨今では、個人のデータベースは意味をなさない。

私がこうやってブログにしようと思ったのは、あとからキーワードで文献を見つけやすいのではないかと思ったから。
文献で気になる箇所の抜き書きを、自分の感想とともに記録しているので、カード型に近いのではないかと思う。
あながち、文献の読み方としては、間違っていないのではないだろうか。

ディドロの論文執筆法
「符牒となる単語」をどんどん書きだしていく。
順序なく、慌ただしく、思いつくままに書きつける。
頭が空っぽになったら、しばらく時間をおいて、もう一度同じ作業を繰り返す。
一段落したら、
単語に順序を想定して、番号を振っていく。
これ、やってみようかな。



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