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論文ゼミナール [参考図書]

著者:佐々木健一
発行:東京大学出版会

会社勤務のころ、たくさん文章を書いたし、若い社員達の研修員論文やレポートの添削などをやってきたので、文章はそこそこ書けると思っていたけど、大学院で出会う文章は、まるで違って、戸惑うことが多かった。
まず、論文のための文章は、どう書けばいいのか、基本から学ぶ必要を感じたので、この本を見つけて読んでみることにした。

始めて論文を書こうとしている人たちと大学で論文を指導する教師のための教科書として書かれたとのことだが、読み物としても楽しめる本。
ただし、手っ取り早く論文の書き方が知りたいという場合には、向かないかな?
「論文とは何ぞや」から始まって、論文の設計、モラル、文章法、見直しと推敲、書式など、多岐にわたって記述されている。

論文ゼミナール論文ゼミナール.jpg


文献を読んでいくときに要約を記録しながら読むというのは、正しい。
記録の仕方には、ノート、カード、データベースという方法がある。
ノートは要約するのに適している。
カードは、要約を基本としつつ、重要個所をそのまま書き写す。
カードをノート風に使うことは意味をなさないが、ノートをカード風に使うことは可能。
データベースは、テキストの抜く書きを電子ファイルで保存する方法だが、インターネット上に電子ファイルが提供されている昨今では、個人のデータベースは意味をなさない。

私がこうやってブログにしようと思ったのは、あとからキーワードで文献を見つけやすいのではないかと思ったから。
文献で気になる箇所の抜き書きを、自分の感想とともに記録しているので、カード型に近いのではないかと思う。
あながち、文献の読み方としては、間違っていないのではないだろうか。

ディドロの論文執筆法
「符牒となる単語」をどんどん書きだしていく。
順序なく、慌ただしく、思いつくままに書きつける。
頭が空っぽになったら、しばらく時間をおいて、もう一度同じ作業を繰り返す。
一段落したら、
単語に順序を想定して、番号を振っていく。
これ、やってみようかな。



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