地域で孤立する成人を支援の場にどうつなげていくのか [発達障害]
萩原 拓 (北海道教育大学)
臨床心理学 第14巻第2号 2014年3月 203-207
・地域での孤立に至る経緯
大学の理系専攻によく見られる研究室での勉強や実験は、クラス単位制とは異なり、専門をテーマとする集団環境であるため、ASDのある人々にとっては過ごしやすい環境であることが多い。
学校を卒業すると、就労などの場合を除き、集団を形成する枠はほとんど目に見えなくなる。
適応スキルレベルの低い発達障害のある成人たちにとっては、安心して過ごせる「居場所」は、地域社会ではなかなか見いだせない。
・地域の福祉サービスによるつながりのイニシアティブ
全国の発達障害の支援機関は、特別支援教育の発足をきっかけに教育・福祉双方において拡大及び充実してきている。
発達障害支援センターや就労訓練期間、NPOサポート機関など、多種の支援機関が存在している一方で、具体的に一貫した地域サービスが確立していないのが現状である。
成人の当事者の多くが青年期以降で診断を受けている現在、大人になってから初めて支援機関を必要とする場合、まずどこに行ったらいいのか戸惑ってしまう。
診断を受けてはいないが自身の発達障害特性に加えて、社会不適応によるこれまでの人生のネガティブ体験などの蓄積により、精神疾患に至らなくても無気力やひきこもりなどの現状に至ってしまっている人々のサポートをする支援機関の存在が地域において明確になっていないことも大きな課題である。
発達障害のある成人を支援につなげる道筋は、現在、青写真のない、または未完成の状態である。
支援サービスの充実が地域において顕在化することは、彼らを支援へとつなぐ最短の道筋ではないだろうか。
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自己肯定感をなくしている当事者にとって、相談窓口の連絡先を探すのも、一苦労だと思うし、たいがいは電話をかけて相談の予約することを求められているけど、電話を掛けるのもハードルが高いのではないかしらん。
で、勇気を振り絞って電話をして、事務的な対応だったり、予約が取れるのが何か月も先だったり、その予約の電話を掛けるにも数週間後の時期を待たなくちゃならなかったりしたら、もう、次に電話する勇気はなくなると思う。
電話じゃない方法で、簡単に、すぐに予約が取れるようになればいいと思うんだけど。
Webサイトも、もう少し、見つけやすい方がいい。
臨床心理学 第14巻第2号 2014年3月 203-207
・地域での孤立に至る経緯
大学の理系専攻によく見られる研究室での勉強や実験は、クラス単位制とは異なり、専門をテーマとする集団環境であるため、ASDのある人々にとっては過ごしやすい環境であることが多い。
学校を卒業すると、就労などの場合を除き、集団を形成する枠はほとんど目に見えなくなる。
適応スキルレベルの低い発達障害のある成人たちにとっては、安心して過ごせる「居場所」は、地域社会ではなかなか見いだせない。
・地域の福祉サービスによるつながりのイニシアティブ
全国の発達障害の支援機関は、特別支援教育の発足をきっかけに教育・福祉双方において拡大及び充実してきている。
発達障害支援センターや就労訓練期間、NPOサポート機関など、多種の支援機関が存在している一方で、具体的に一貫した地域サービスが確立していないのが現状である。
成人の当事者の多くが青年期以降で診断を受けている現在、大人になってから初めて支援機関を必要とする場合、まずどこに行ったらいいのか戸惑ってしまう。
診断を受けてはいないが自身の発達障害特性に加えて、社会不適応によるこれまでの人生のネガティブ体験などの蓄積により、精神疾患に至らなくても無気力やひきこもりなどの現状に至ってしまっている人々のサポートをする支援機関の存在が地域において明確になっていないことも大きな課題である。
発達障害のある成人を支援につなげる道筋は、現在、青写真のない、または未完成の状態である。
支援サービスの充実が地域において顕在化することは、彼らを支援へとつなぐ最短の道筋ではないだろうか。
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自己肯定感をなくしている当事者にとって、相談窓口の連絡先を探すのも、一苦労だと思うし、たいがいは電話をかけて相談の予約することを求められているけど、電話を掛けるのもハードルが高いのではないかしらん。
で、勇気を振り絞って電話をして、事務的な対応だったり、予約が取れるのが何か月も先だったり、その予約の電話を掛けるにも数週間後の時期を待たなくちゃならなかったりしたら、もう、次に電話する勇気はなくなると思う。
電話じゃない方法で、簡単に、すぐに予約が取れるようになればいいと思うんだけど。
Webサイトも、もう少し、見つけやすい方がいい。
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