発達障害を持つ子どものサインがわかる本 監修:塩川宏郷 [ASD関連図書]
私の師匠である塩川先生が監修した本。
2012年に発行された本なので、診断名などは現在のものとは違っているけれど、発達障害についての基礎的な知識や早期発見・早期支援のためにできることなどについては、現在でも有効な内容である。
1歳、2歳、3歳、就学前後ぐらいの時期に気づいてあげたい発達障害のサインや、気づいた後の対処方法について、わかりやすく書かれている。
食事、排泄、睡眠など生活の中での気になる行動やトラブルに、どうやって対処したらいいかのヒントが分かりやすく紹介されているので、子どもの行動に困っているお父さんお母さんには、とても役に立つと思う。
なにより、章の区切りにちりばめられた「コラム」では、「お互い様の社会」を理想とする師匠の思いが綴られていて、本文よりもコラムを読むことをお勧めしたい。
発達障害診断に関わった経験からのエピソードを盛り込んだ第7章も必見。
師匠はめんどくさいというかもしれないが、DSM-5に準拠した診断名に変えて、同じ内容の改訂版を発行していただきたいものだと思う。
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